「命の洗濯」ということわざをご存じですか？
洗濯というのは、衣類についた汚れをきれいにするだけではなく、人間の生命そのものの疲れも洗い落とすこともできます。命の洗濯とは、日ごろの束縛や苦労から解放されて、のんびり気ままに楽しむこと。知らず知らずのうちにたまった精神的・肉体的疲れは思考をストップさせ、自分を見失わせてしまうので、たまに命の洗濯を行うことは人生においてとても大切なことなのです。
ところが命の洗濯がしたくても、仕事を休んで旅行に行くには先立つものが必要で、なかなか実行に移せないのも事実。そんな時に最適なのがリゾートバイトです。毎日乗る電車、同じ風景、同じ街から離れて、初めての場所に身を置くことで気分を一新できるだけでなく、そこで働くことによって現地の人々や新しい仲間と触れ合うことができ、お金の心配もいりません。
日常に疲れて旅に出ても、ホテルに引きこもっていては何も変わりません。自分を見つける、あるいは取り戻すためには自ら行動を起こす勇気が必要ですが、心が疲れてしまっているときにはその勇気が出ないのです。命の洗濯にリゾートバイトが最適な理由は、それまでの自分を知らない人たちとコミュニケーションを取らざるを得ない状況が作られる、というのも1つ。前向きにスタートを切るための第一歩になります。
北海道や沖縄など「遠くの勤務地」がお勧め
非日常を味わうことを目的の１つにするなら、都会の忙しい毎日を過ごしている人には特に、北海道や沖縄、離島といった「遠くの勤務地」をお勧めします。リゾートバイトは全国各地に勤務地があり、中には町中にある旅館やホテルのお仕事もありますが、一気に環境を変えてみたいという人は、それまで自分が暮らしていた場所とはかけ離れた環境に身を置いてみるのがいいでしょう。
見渡す限りの自然に囲まれた地では、肌に感じる空気や時間の流れ方が都会とはまったく異なります。コンビニの明かりや街灯が一切ない真っ暗闇や、それゆえに見える空一面に広がる星、風が吹いた時に聞こえる木々の音、山の向こうに日が落ちる頃の空の色の移り変わりなどを感じながら、ゆったりとした時間を過ごしてみてください。
リゾートバイトは近所で気軽に始めるアルバイトとは違って、嫌になってもすぐにやめて帰るのが難しそう、住む場所まで変わるのはちょっと怖い、と思っている方もいるかと思いますが、その状況こそが新しい体験を作る一助になってくれるのです。
繁忙期は避け「オフシーズン」に働こう
繁忙期の観光地はとても忙しく、朝早くから休憩を挟んで夜遅くまで働くため勤務時間も長くなります。短期間でしっかり稼ぎたい！という人には向いていますが、都会の喧噪から離れて自分を見つめ直したいという目的でリゾートバイトを始めるなら、オフシーズンを選ぶことをお勧めします。
離島や沖縄を選ぶなら秋以降、北海道ならゴールデンウィークが終わった後を狙いましょう。オフシーズンの観光地では、都会に住む私たちから見た「非日常空間」における「日常」を感じることができます。その地の人々や自然に触れ、そこで流れる時間をゆっくりと感じることができ、自分と向き合う時間を持てたり、その場所での自分のペースを見つけたりして、それまで感じていたプレッシャーや時間に追われる感覚から自由になることができるのです。
一緒に働く人たちとゆっくりコミュニケーションをとる時間があるオフシーズンのリゾートバイトは、忙しく働く日々に疲れた人にはピッタリの毎日を提供してくれるでしょう。
